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◇ドライブチェーン
◎たるみの点検
○要 点
oモータサイクルをサイドスタンドで立てた状態でたるみを点検する。
oチェーンが汚れていれば清掃し、乾燥しているようであれば潤滑する。
●ホイールのアライメントを点検する(ホイールアライメントの点検の項を参照)。
●リヤホイールを回転させ、チェーンの張りが最も強くなる位置を見つける。
●スプロケット間の中間部で垂直の動き(チェーンのたるみ)を測定する。
[チェーンのたるみ]
標準値: 25〜35 mm
使用範囲: 25〜40 mm
◎たるみの調整
●コッタピンを外し、アクスルナットをゆるめる。
●チェーンアジャスタロックナットを両方ゆるめる。
●下ライブチェーンのたるみが適正になるまで、チェーンアジャスタを前後に回して
調整する。
●アライメントインジケータの左右の刻み目が、スイングアームの同じマークまたは
位置に合っていなければならない。
△警告
ホイールのアライメント不良は異常な摩耗を引き起こし、走行の安全性を損なう。
●チェーンアジャスタロックチットを両方しっかりと締め付けるo
●アクスルナットを締め付ける。
トルクー リヤアクスルナット:125 Nm{13 kgf・m}
●ホイールを回転させ、もう一度、最も張りの強い位置でチェーンの
たるみを測定し、必要があれば再調整する。
●新品のコックピンを挿入し、その端部を曲げる。
◎ホイールアライメントの点検/調整
●左アライメントインジケータの刻み目が、右アライメントインジケータの刻み目が
合っているのと同じスイングアームのマークまたは位置に合っているか点検する。
★合っていなければ、チェーンのたるみとホイールアライメントを調整する
(たるみの調整の項を参照)。
○要 点
oホイールアライメントは、ストレートエッジないしストリング法でも点検する
ことができる。
△警告
ホイールのアライメント不良は異常な摩耗を引き起こし、走行の安全性を損なう。
◎ドライブチェーンの摩耗の点検
●取り外す:
取り付けスクリュ
チェーンカバー
●リヤホイールを回転させ、ローラやピン、リンクにひび割れや摩耗、
損傷がないかドライブチェーンを点検する。
★異常があればドライブチェーンを交換する。
◎ドライブチェーンローラの摩耗:
●インナリンクプレートにおけるローラ問の距離をノギスを使って測定し、
ローラとブッシュの間の摩耗を点検する。
ローラとブッシュは偏摩耗している場合があるので、位置を変え6ヵ所
で測定を行う。
要 点
Oアウタリンクプレートでローラ間の距離を測定するのは誤りである。
ブッシュとピン[F]の摩耗を点検することになる。
★測定値が使用限度を超えていれば、チェーンを交換する。またド
ライブチエーンを交換する時には、フロントとリヤのスプロケット
も交換する。
[ローラ間の距離]
標準値: 6 mm以下
使用限度: 6.2 mm
◎ドライブチェーンの摩耗:
●98N(10kg, 201b)のウエイトを吊して、チェーンを張る。
●チェーンの直線部で、1番のピンの中心から21番のピンの中心
までの20リンクの長さを測定する。チェーンは偏摩耗している場合が
あるので、位置を変えて数カ所で測定する。
★測定値が使用限度を超えていれば、チェーンを交換する。またド
ライブチェーンを交換する時には、フロントとリヤのスプロケット
も交換する。
[ドライブチェーンの長さ、20リンク間]
標準値: 317.5〜318.2 mm
使用限度: 323 mm
△警告
ドライブチェーンが使用限度を越えて摩耗している場合、走行が
危険なのでチェーンを交換すること。チェーンが破損したり、ス
プロケットを飛び越したりすると、エンジンスプロケットにから
まってリヤホイールをロックさせてしまい、モータサイクルがひ
ど<損傷したり、ライダが操作不能に陥ってしまう。安全のため、
必ず純正チェーンを使用すること。エンドレスタイプを選択し、
取り付けの際に切り落としてはいけない。
注)投稿者より
上記の内容に関しては、だれも、一切責任を負いませんので、自己責任で判断してください。
(^_^)v
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