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●強化アクスルシャフトのイラスト画です。
ベータチタニウムさんの物理的では良く出来ています。しかし、問題があります。詳しい事は後で説明します。
ご覧の通りに『強化アクスルシャフト』は可動側のアクスルクランプと『強化アクスルシャフト』『割りカラー』は固定側のアクスルクランプ
にあります。
物理的では、解ると思いますが、『可動側のアクスルクランプ』と『固定側のアクスルクランプ』が一体化になり、
『ガタ』を無くした物です。
理想的なメカの構造です。
んで、先程、『問題がある』云うのは、【純正(STD)のフロントフォーク】に対して、『強化アクスルシャフト』を設ける
必要があるのか?っと云う事です。
だから、【オーリング製のフロントフォーク】を改装(交換)して『特注の剛性強化タイプアクスルシャフト』を設ける事をお勧めします。
しかし、ベータチタニウム製のアクスルシャフトの(フロント/リアも含む)費用合計では75万円しました^^;・・・・・・w
後書きの考察
クロモリ鋼材(クロムモリブデン鋼鋼材:SCM435)と64チタン(TAB6400:Ti-6Al-4V)のメリットとデメリットを紹介します。
●クロモリ鋼材(クロムモリブデン鋼鋼材:SCM435)
・メリット:・加工性に優れる
・コスト面が安い
・焼き入れによる強度アップ
・デメリット:・錆が出易い(メッキ処理が必要)
・硬質クロムメッキが出来るが、精度が要る
・しなりが無い為、金属疲労がある
●64チタン(TAB6400:Ti-6Al-4V)
・メリット:・錆びない(腐食しにくい)
・軽い
・デメリット:・高価である
・齧り易い(銅粉入りのグリス【アッセンブリーペースト】が必要 or マジョ-ラブルー処理等)
・しなりがある(たわみ【ヤング率:114Gpa】)
・見た目がSUS材しかみえない(カラー処理をお勧めです)
うむうむ・・・・『64チタン合金』は、『クロモリ鋼材』に比べると同一形状の場合「しなり」が大きいようです。
結果はどっちが優れているでしょうか?
『クロモリ鋼材』の方が有利に見えますが、正確では、『64チタン合金』です。
もっと詳しく記入しますw
単純にクロムモリブデン鋼鋼材のSCM435と引張強度は似たようなもんのTi-6Al-4Vですが、ヤング率は半分の114Gpaしかありません。
これは単純に言って剛性は低いんですが、剛性が低いクセに引張強度は強いという『高強度低剛性』というある
意味バラドクスな特性を持っています。
ものすごく乱暴な例えをしますと。
『SCM435』=割り箸
『64合金』=ゴム棒
この『割り箸』と『ゴム棒』を同じ応力で曲げた際に割り箸って『ビリビリビリ』って振動しながら曲がって行きますよね。
しかし『ゴム棒』は折れる=切れる寸前まではそのような振動は起きません。
さて、その折れる寸前の物の力を解放した時に『割り箸』と『ゴム棒』はどうなっているでしょうか?
『割り箸』は曲がったまんまで『ゴム棒』は戻りますね。
更に曲げの力が掛かった時に戻ろうとする力はどうでしょう?
剛性が低い。
しかし引張強度はある。
だからこそ締め込んだ時に戻ろうとする力が多く発生し、
締結力は安定しやすくなりますね。
結果としてどういう状態が生まれるかというと
『組み込んだ部材の剛性が上がる』
と、いう結果が多く生まれますね。
この辺はあとは『TAB6400のボルト』を体感して頂くのが早いかと思われます。
長くなりましたが、最後まで読んで頂き有難う御座いました。^^
【強化01.jpg : 75.7KB】
【強化02.jpg : 80.7KB】
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